今日は日弁連の会議に出席し、夜に関空まで来ている。明日から和歌山で開催される人権大会に出席のためである。いったん、岡山まで帰って、和歌山にでかけるより効率がいいからだ。日弁連の会議では,裁判員制度の現状の問題点、法科大学院の抱える問題点、市民の司法アクセスの確立についてそれぞれ報告がなされ、議論した。法科大学院問題に関しては私が報告担当であった。問題点は広範囲に指摘したつもりであるが、この解決の具体的な解決の方策は容易にその道筋はみえてこない。さらに議論が必要である。
あすからの人権大会、その真剣な議論の裏側で、実は来年の日弁連の会長選挙の活発なロビー活動が展開される舞台でもある。立候補がうわさされている両陣営からすでにいろいろと接触がある。今回は、その選択はかなり難しい。今日の会議のようなテーマをきちんと全体的な意見をとりまとめ、責任ある対応をして、最高裁、検察庁、法務省などと日弁連のトップとして対応できる人でなければならない。あすのシンポジュームは「安全で公正な社会を消費者の力で実現しよう」にでるつもりである。江川紹子さんがでることになっている「いま表現の自由と知る権利を考える」にもエントリーをしている。江川さんにはいろいろとお世話になっていて、あいさつだけはしておきたいとも思っている。そして、「ストップ地球温暖化」もある。こうした議論が熱っぽく語られるこの人権大会は、いつも弁護士として働いていることの意義を再認識させてくれる私の恒例の行事である。