ドラセナの花

2014年5月1日

ドラセナの花 001私がイソ弁から独立して今の事務所を設立した36年前に、学卒新規採用の事務員が一人で事務所にいたときに、強面のお兄さんが事務所にドラセナの小さな鉢を売りに来た。事務所は、ビルの6階で、8坪ほどのの小さいものであった。同じ階には、他に入居していた部屋はなかった。恐怖の中で、仕方なしに購入した鉢であった。その部屋から他の広い部屋に変わるときに、この鉢は我が家に引っ越してきた。以来、我が家族とともに現在のところにくるまでに3度の引っ越しをした。なかなか強い植物で、少々、放置していても元気であった。直射日光のあたらない部屋の隅っこにじっと置いていたのがよかったのかもしれない。面倒は、ときおり水やりするだけである。15年ぐらい前から、数年ごとに花を咲かせるようになった。突然、花をつけた茎がにょきにょきと伸び、つぼみをつけ、やがて、日が暮れて夜になるととても甘い香りを部屋中に漂わせながら咲くのである。今日も、午後7時ぐらいから甘い香りで開花を知った。幸福の木の花が咲いたからと言って、特に幸福であるということではない。

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