正午から中弁連大会の大会宣言・決議の起草員会がテレビ電話会議であった、一応の形のものをほぼ確定することができた。そして、引き続き「可視化時代を迎えた弁護のありかた」と題するライブ研修を受講した。よくあることなのだが自白調書の任意性が争われた場合、取調官の尋問、何通もの調書の整合性など延々と審理が続くことになる。裁判員制度が実行されればこうした審理に多くの時間をかけることは裁判員に大きな負担を強いることになる。そこで検察庁は取り調べの一部をビデオに撮影し、それを証拠とすることの方針を決めた。弁護士会側は以前から全取り調べの過程をビデオ録画すべきであると主張をしてきていた。検察庁はかたくなにこれを拒否していてのだが、裁判員制度の導入にともない、一部ではあるが録画することを決めた。一部であれば、適当に編集されることもある。都合のいいところだけをだしてくるおそれがある。問題は依然として残される。今日のライブ研修は、弁護士が被告人、弁護士、裁判官、検察官などの役になり、実際の取り調べ現場や接見の様子を再現し、これにコメントを加えながらの研修であった。迫真の演技で、皆さん演じることがなかなかうまい。自分の陥りやすい誤った弁護活動を客観的にみることができ、良い勉強になった。rnrn昨日の研修も実は弁護士軍団がありそうなボス弁とイソ弁の会話やイソ弁の接見とボス弁の接見の内容をコント風に仕立ててこれに解説を加える方法であった。昨日の厚生省のお役人の講義では期待し得ない内容である。ボス弁役は私と同期の岡田弁護士(横浜弁護士会)であった。修習生時代は若々しいさわやかな人であったが、ボス弁役がよく似合う雰囲気が年輪を感じさせた(おっと、私も同年輩なのだ)。劇中の新しい制度についていけないがイソ弁にはまだまだ負けまいと懸命につくろっている雰囲気も真に迫っていた。岡山弁護士会でもいままでなんどか裁判劇をやった。私は恥ずかしくて役者はとてもやる気になれず、プロデユース側としか関わったことがない。でも一度経験すればまたやりたくなるようで、出る人は何回も喜んでている。でも同業者は演技をするのがうまい人が多い。業務のなかでうかつに騙されないように気をつけなければ。rnrnそして、夜は私的勉強会「医療問題研究会」企画のくも膜下出血についての話を医師から聞いた。いくつかの手術について撮影されていたビデオをみながらの説明であった。完治して当然、不具合が発生すれば医療過誤と責任を追及され、命と向き合わざるをえないこの手術に患者さんとの関係、病状との関係を判断しながら取り組む悩みも話されていた。血は決して好きではないが、きょうはしっかりとこのビデオを見た。しかし、こうしたことを意識しながら手術に取り組み、医療過誤裁判に取り組む弁護士に話をしてくれる医師は相手にするな事件は発生しない。rnrn昨日に続き、研修、研修の日程が続いた。
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- カルト被害を考える会 に 田所眞紀 より
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