医者通いの合間に

2010年2月3日

今週は,内科,眼科,歯科と診察の予定をいれている。できるなら行きたくないところであり,悪いところを再認識して治療になるのが嫌で,いつも先延ばしをしてきた。しかし,今年は治療開始を決断すべきことはしっかりとしていかなければとの思いから,かねてから気になっていることの診察を受けるようにまずは日程にいれておいたのだ。60年以上も,不健康に生きているとあちこちにがたがきはじめている。今日は,眼科であった。瞳孔を開かせての検査となることが予想されたので,午後いっぱいは予定をいれないようにしていた。しかし,その検査は後日となったため,自由な時間ができた。こんなときに,溜まっている仕事に手をつけることができるチャンスである。こういう時間ができると「儲かった」という気持ちにさせられる。

ところがである。こういうときに決まって,きちんと時間を潰してくれる出来事に見舞われる。同じビルにある法テラスの相談予約を誤っていれてしまっていた相談者の相談を受けてあげてくれないかとの連絡がはいった。ちょうど空いた時間なので,相談にのることにした。法テラスに来られた方であれば,経済的にも厳しい中にわざわざ相談に来たのであり,相談ができなかったとなれば,その人にとってはさらに苦境に追い込まれてしまうかもしれないとも思ったからである。離婚にまつわる厳しい状況の相談であった。この相談が終わったころ,こんどはハローページをみて,当事務所にすぐに相談をして欲しいとの電話であり,時間はとれるのでこの相談も受けた。どうして当事務所なのかはわからない。基本は労働相談ではあったが,その背景には親子関係の問題が含まれていた。つい,私からこの問題は親子関係の問題であるなどとその人の子どもに対するつきあい方などを意見する場面があった。こんなことが言えるのも子どもを悩みながら育て,そして未だに悩まされている経験が言わせたのかもしれないと思った。10年前であれば,決していえなかったことを言ったかもしれない。

そして,その次の相談は,2ヶ月ほど前に,顧問会社とのトラブルで相手方となって交渉して問題を解決した人からの相談であった。相手方から,今度は助けて欲しいとの相談である。いったんは,問題が解決して終了した関係者であるので,受任することには問題はない。その人自身の抱えている個人的な問題での相談であった。つい先日まで相手方として交渉したのに,すぐにこんどは依頼者としての相談であって,奇妙に感じる。しかし,過去にも何度かこうしたことは経験したことがある。

こんなことで,儲かった時間は,ばたばたと消えてしまった。明日は,内科に行く。血液検査をして,投薬をはじめるか否かが決まるのである。あすは,あまり時間は「儲かる」ことにはなっていない。

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