盲導犬

2010年2月9日

関係している国際奉仕団体のクラブが盲導犬を視覚障害者の方に引き渡すセレモニーに,クラブ地区役員として立ち会った。このクラブは,継続的に盲導犬の育成事業に関わっていて,今回の引き渡しは4頭目にあたる。引き渡しを受ける方,盲導犬を訓練された方,視覚障害者の団体の方などが参加されて行われた。

盲導犬は,式の間も行儀よく,障害者の方に寄り添っていた。あとのスピーチで道に迷って方向違いのところにきてしまったときに時間がかかったが,この訓練中の間にきちんと自宅に案内して帰ることができた出来事が紹介されていた。盲導犬は行く先を案内することはもともと要求されていない。しかし,常に寄り添って生活を共にしていると,こうしたドラマは今後もあることだろう。盲導犬と基本的にはこれからは常に生活を共にし,一切の面倒は原則的にその障害者のかたがみるそうである。

盲導犬とともにいる障害者の方を見つけたら注意すべきことをいくつか教えてもらった。障害者の方に話しかけるときは,まずは犬の目をみないこと。犬は最初に目を合わすとそれだけで本能的に興奮してしまうことがあるからだそうだ。また犬の仕事中には,触らないこと。盲導犬は人なつこく,触ると喜んで落ち着きを無くして集中力がなくなることがあるそうだ。そして,犬はナビをしているのではなく,その障害者の方の指示に従って動いているので,どこにどのように行っていいのかがわからないで困っていることがあるので,気軽に声を掛けてあげて欲しいとのことである。確かに犬とともに行動していれば大丈夫という風に思うが,その不自由さは犬といないときと同じである。街でみかけたら,やはり「何かお困りではありませんか」と周りでも気を遣ってあげることが必要だ。我々が食事をしているときも,なにもほしがりもせず,じっと座っていた。人の食べ物を決して食べさせないようにしているために,盲導犬も興味を示さないそうだが,ついやってしまうと欲しがるようになり,人の食事時に落ち着きがなくなくなるそうである。動物の健気な人との繋がりを教えてもらった。

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