久しぶりの弁護団事件

2010年3月8日

きょうは,来週に提訴予定の事件について弁護団会議を,事務所でしていた。弁護士9名と学者1名,依頼者となる住民の方3名の参加であった。集まった弁護士は,かつての倉敷公害事件のときからいろいろな事件で一緒に事件を担当する機会のあった弁護士,吉永町産廃事件で一緒に闘った仲間,まだ弁護士となって間もない若い弁護士などである。

こうした弁護団を組んでやらなければならないような事件は,たいてい大変な事件だ。費やす時間はいくらあっても足らない,深入りすればするほど調べなければならないこと,勉強すべきことがでてくる。多くの他の分野の専門家の知恵を借りる必要がある。なによりもそれに必要な経費はとうていでてこない。ボランティアの要素が極めて強い。大変だということはこのことだ。しかし,なぜかこうした事件を目の前にすると血が騒ぐというか,やりがいを感じてつい乗ってしまう。きょう集まった弁護士たちも同様であろう。決してペイすることのない事件で,労力ばかり要求されてもこれに取り組む。そんな気概をもって,「仲間」とともに仕事ができる。嬉しいことである。申立予定日にむけてギリギリの準備であるが,なんとかやれそうになってきた。申立人となる人は600人を大きく越える。人々の思いのこもった勝たなければならない事件である。

ここのところ夜眠るのが遅くなっていた。アカデミー賞の発表を控えてテレビ各社がかつての受賞作品を放映していたので,それらを見ていて夜が遅くなっていた。「アバター」のコンピューターグラフィックによる映像も美しくていいが,やはり皮膚感覚のあるかつての名画の迫力もすてがたい。先日NHKで放映されていた「ベン・ハー」もみた。封切りされた当時も見たが,こうして半世紀近くもたってみる映画もその感動に劣るものはない。むしろ,ストーリーも映像もかつての方が素晴らしいのではないかとさえ感じられた。いよいよ明日がその発表の日のようである。どんな映画が,今の時代の賞賛をあびるのだろうか。

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