新日弁会長は宇都宮さんに

2010年3月11日

今日は日弁連選挙の投票日であった。うっかり投票を忘れるところであったが,午後3時ごろに気づき,投票をすませた。今後の方針そのものには世間で言われているほどの大きな差はないと私は思っていて,どちらがなってもそれぞれのカラーは活かされて,悪い方向に進むということは決してないと確信していたからである。

宇都宮さんがなることによって,あるいはこの選挙を通じて,いままで日弁連の活動から距離をおいていたり,関心を示してこなかった人々に会の活動の重要性と関心を呼んだことの意義は大きい。しかし,昨日の新聞でも報道されていたように,法曹養成問題では,日弁連からも参加して有識者会議が動いている。どのような法曹に育てるのか,どのような司法を展望するのかなど結論がだされてくる。こうした問題に日弁連として迅速に対応していかなければならない。捜査の可視化は,これも今がチャンスで,後戻りしそうな政治状況を転換させる必要がある。裁判官の増員は当面の司法改革の大きな目標ともなるべきであろう。いままで,ややもするとこうした問題に対して「日弁連は,,,,」などと評論家的な立場でいた人が多かったが,これらの問題を日弁連として取り組む重要な問題であると自らの問題として考えられる状況となったとすれば,今回の選挙はずいぶんと意義のあったものといえる。日弁連がこの選挙を通じて,大きなパワーを貯えたと信じたい。私にとっても,宇都宮さんはいろんなところで一緒に仕事をしたこともあり,大変に近しいと感じる会長の誕生である。

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