御津産廃事件の弁護団会議,来週に予定している許可処分取消訴訟の準備であった。単独で行う事件とは異なり,いつもこういう会議では良い勉強をさせてもらう。どこか変だなと感じてるところにピンと焦点を合わせた意見がでてきたり,当たり前のことに気が付かないでやり過ごしていたことがきちんと指摘される。どうやって,構成すべきなのだろうかと決断しかねていたことに勇気をもって取り組むことを教えられたりする。今日の弁護団会議でもなんどもこうしたことを経験した。
こうした事件では,複数の原告の方との打ち合わせも重要な意味をもってくる。とくに,その運動との距離が難しいが,多くの人たちの大きな期待を担っていくという責任が適当な緊張感を覚えさせる。さて,この事件はいつまで続くことになるだろうか。早く終わるようだと結果に期待ができない。長くかかるようだとこれまた意味をなくしてしまいかねない訴訟である。さて,その結末はどうなるか?行政事件そのものがまだまだ少ない上に行政事件の勝訴率は極めて低いのが日本の特色である。でもどんな状況に置かれても勝たなければならない。弁護団は大勢の人と討議しながら決めていき,その意味では責任の負担感を軽減させてくれる。すくなくとも私に限ってはそうである。