自殺者3万人超えは今年も,,,

2010年5月14日

今日のニュースで,昨年度の警察庁による自殺者の原因についての分析結果が報道されていた。12年連続で自殺者が3万人を超えている。自殺の原因は,単一のものではなく,いろいろの要素が絡み合っておきるものであるが,健康を原因とするのがトップであり,次にくるのは生活苦などの経済的問題となっている。今年は,昨年度よりはペースはダウンしているようであるが,3万人は超えるペースであることには変わりないようである。やはり,住みにくい,生きにくい,異常な社会であると思わなければならない。

貧困問題への取り組みは,日弁連の新しい会長,宇都宮会長がカをいれている課題である。全国各地の単位弁護士会にこれに取り組む特別委員会の設置を呼びかけている。岡山弁護士会でも,この動きを先取りするかのように4月から新委員会が設置され,動きはじめた。そして,今週の土曜日には,自死対策をめぐってシンポジュームを開催する。社会のひずみのなかで起きる様々な問題が,法律問題となって,法的解決の必要性を生み,そのことがさらにストレスとなって問題を引き起こす緊張関係を生む。その相談の最前線に我々は位置していることであり,年間3万人を超える自殺者もかなりの割合で我々弁護士に接しているかその近くにいることを意味している。その意味で,今度のシンポジュームは,決して他人事ではすまされない問題であると思っている。

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