ナビのおかげで

2010年5月21日

昨夜は,関金温泉に泊まっていた。今朝の一番が鳥取地裁倉吉支部であり,午後には岡山地裁での事件が予定されていた。朝早く家をでてそのまますぐに岡山に帰れなくはないが,3時間近く片道の運転を一日で時間に追われてするには少し負担が大きいと感じられたので,昨夜は倉吉の手前の関金温泉に泊まることにしたのだ。ここからは裁判所まで30分もみておけば十分な距離のところである。少ない宿泊客で,入浴も広い大浴場を独り占めという感じであった。

帰りには事務所を目的地としてナビをいれた。なんどか来たところではあるが,今一つ場所的感覚が掴めず,ナビの指示のとおりに帰ろうと決めた。ところが,途中までくるといつもと違う道を指示する。これはナビが間違っていると見覚えのある方の道を選択して進み出したが,それも心配になり,ひき換えしてナビの指示通りに動くことにした。道路の標識にいつもとおる「犬夾」峠との字がみえた。犬挟トンネルはいつも通っている道で間違いないと今度は確信して進んでいった。ところがそこは「トンネル」ではなくまさに「峠」であった。中国山地を延々とつづく曲がりくねった急な道を登り実際の峠を通って超えたことになる。車1台にも出会わない寂しい光景であった。しかし,緑はみごとにきれいであった。濃い緑と草色の薄いグリーンとが美しい模様を作っていた。そして岡山県側に降りてからの指示はどうやら蒜山高原のインターチェンジを指示していた。往路は湯原インターチェンジからであったのでかなりの大回りといいうことになる。しかし,目的地までの距離は着実に減算されているので,最後までナビの指示通りに動くことにして,あえて蒜山高原を通ることにした。おかげで,景色もよく,緑の美しい自然を満喫しながらのドライブとなった。事務所にはぎりぎりの午後1時少し前についた。

ナビはお利口のようで,実はなかなかそうとは言えない場合もある。一定の原則に従って選択するが,必ずしもその結果がベストであるとはいえない。アナログ的に思考して,いろいろの要素を考慮して行動する。一定の原則を単純に適用すれば,その微妙なところで大きな結果の違いを生み出す結果となる。しかし,きょうはそのデジタルの処理によって,新緑の大自然のなかのドライブを満喫させてもらった機会もなかなか味な選択をすることもある。

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