鳩山さんから菅さんへ

2010年6月7日

民主党の代表が鳩山さんから菅さんに交代し,新しく菅首相が誕生した。お二人とも個人的にも接点のある方である。鳩山さんは,私の接したかぎりでいえばとても誠実な方であった。私には,そのことで忘れられないことがある。裏表のないかたであったとの印象である。命取りになった普天間の問題も,本当に県外移転を考えていたのだろうし,心から沖縄の過大な負担の解決をめざしていたに違いない。そして,その解決は,誠意を尽くしていく中で解決していくものだと信じていたのだろうと思う。さらに誠心誠意取り組んでそれがだめなら,そのことは理解され許されると思っていたのではないか。しかし,政治は結果である。誠意を理解するかしないかではない。政治責任をとることになるのはやむをえない。辞任表明があってから,いつもの鳩山さんに戻ったようだ。明るい,嫌みのないおやじギャグが連発されている。

菅さんは,市民運動から政治家になった方で,観る視点が定まっている。その意味で力強さを感じる。自民党がいままでやってきたように頭を換えて延命を図るというのとは違うと思っている。民主党が政権交代によって目指してきたものは何も変わらない。そのことを明確に主張してのトップの交代である。そして,政治と金の問題にケジメをつけるためになされたものであり,目指していた民主党の構造により近づける為になされたものであった。だから菅さんは鳩山さんの思いを引き継いでやっていきたいとその決意を述べていた。菅さんの息子さんとも接点があった。奥さんの伸子さんは高校の2級先輩である。同じ通学路であったため,登校時にはよくみかけていた。菅さんのお父さんは私の出身地の近くの生まれで墓所はそこにある。近くの山林の紛争処理を担当して,その近くの山林の所有関係を調査していたところ,菅さん所有の山林があったことを発見した。こうして,普通に話せる人が総理大臣になった。市民運動のDNAとしての雑草のような力強さとしたたかさを武器に,成熟した民主主義への成長に力を発揮してもらいたいと思う。

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