約2週間当事務所にきていた岡山大学3年生のインターンシップを終えた。法律事務所のインターンシップはやりにくい面がある。私たちの仕事は基本的に資格による仕事であり、資格がない限り直接業務に携わることができない。警察や拘置所での接見も弁護士に同伴することはできない。民事の裁判の手続きにも参加することはできない。法廷においては一般の傍聴人と同じ扱いになる。全て仕事は横にいて見てもらうしか方法がない。また、仕事の中味が専門的であるので、これを理解する知識、能力がまだ育っていないために一定の法的判断を求めることもできない。これが司法修習生を預かる場合との基本的な違いである。rnrn法律事務所にいて、サラ金からかかってくる示談交渉の電話、利息制限法による過払い金請求訴訟の提起、会社や個人の破産宣告申立の相談、医療過誤の相談と交渉、労働組合の相談などちょうど世間は夏休みを迎えているこの時期に様々な問題が事務所に持ち込まれている状況をどのようにみただろうか。社会と直接接している法律事務所の窓口とそこで問題処理している弁護士の行動から何かを自ら学び、感じてもらいたいところである。あえて私からの課題を与えることはなかった。自ら積極的に問題、課題をみつけ、考えてもらうことが必要だ。こうしたことが、今後の進路を考えるのに役立つことができたとすれば幸いである。昨日は、最後の日であったので、最後の事件の打ち合わせが終わった8時前ぐらいから一緒に焼き鳥をつまみ、ビールを飲んで少し話をした。過疎地で弁護士活動をしてみたいとの希望を持っているようだった。まだまだ迷いを持っているように見受けられたが、あるべき法曹像をしっかりともって、法科大学院、司法試験とこれから続く決して楽な道のりではない今後の試練を乗り越えて欲しいと思っている。
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- カルト被害を考える会 に 田所眞紀 より
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インターンシップ終了
2006年8月19日
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