賭博

2010年6月28日

相撲協会が野球賭博で混乱している。枡席をめぐって暴力団とのつながりが問題とされたばかりで,野球賭博を通じての暴力団とのつながりが浮き彫りとなった。もともと,相撲は地方巡業,興行などでやくざ社会との接点を持ちやすかった体質があった。しかし,今の世の中,そのようなことがあってはならない。これを契機に,闇社会との繋がりをきれいに断ち切り,しっかりと出直してもらいたいものである。その意味では,名古屋場所はいったん休んで,次にゼロからの出発をしっかりとするのが良かったのではないかと思う。

暴力団との繋がりがない「賭博」がどの程度許されるかは,なかなか微妙な問題を抱えている。我々の仲間でも賭け麻雀は当たり前である。かけない麻雀の方が珍しいといってよい。恒例の麻雀大会で,かけてその総金額を公益団体に寄付するようなことも行われている。暴力団との繋がりがなく,かける金額も一般的に娯楽の範囲といわれているから問題とされない。私も司法修習時代は仲間で賭け麻雀をしていたし,検察庁で修習していたときも検察官と一緒にやったことはある。いまから思えば,危険なことであったと思うが,司法修習生のころ同僚ではあったが大学では先輩であった人とよく飲みにでかけていた。そこのスナックで奥にスロットマシンが置かれていて,まさに100円玉をコインとしてプレーをするのである。いちど私もやったことがあり,400円ぐらい投じた時に10000円がでてきたことがあった。これはまぎれもない賭博であったに違いない。40年近く前の話である。

いろいろと投資・投機の相談を受けて処理をしてきた。しかし,ハイリスク,ハイリターンと言われる取引はまさに賭博である。FX取引については判決において賭博であるとさえ指摘しているものがある。商品先物取引は,長い間,ドイツでは賭博として許されていなかった。先物取引における市場の利益の総和と損失の総和は常に一致している。他人の損失のうえに利益が存在する。しかし,これを取り次ぐ業者は常に市場から手数料を取得している。つまりマイナスのバイアスのかかった賭博市場なのである。それが,一般市民に対して,「今なら儲かります」などと迫ってくる。証券取引なども同じようなものである。日経平均などを数十年間単位でみてみると銀行に預けていたのといろいろと投資を試みた結果をみてみるとあまり違いがないということのようである。この投資、投機という賭博市場で多くの人が被害にあっていることを改めて賭博とともに考えてみるべきである。

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