「エデンの東」

2010年6月29日

先週の土曜日だったと思う。BSで「エデンの東」が放映されていて,これを観た。テーマ音楽のメロディーはもの悲しさを感じさせながらほんとうに美しい。なぜか,この音楽は,高校1年生の時,金光駅のプラットホームでよくかかっていた。この音楽を聴くと,そのころの思い出を思い起こさせられる。ソノシートでも聴いた音楽でもある。

しかし,この映画がジェームス・ディーン主演の映画であることはよく知っていたが,きちんと観たのは初めてであった。子どもの虐待,殺伐とした理解しがたい殺人事件などいたたまれない事件が頻発している。どうして,そんな犯行にいたったのか,普通の人と残虐な犯行にいたる人との境界がなくなっている。懸命に父に認めてもらいたくて,父には受け入れられない方法でその気持ちを表現してしまう。決定的に断裂が生まれる中で,父が子を認め,そこに存在の必要を認めることによって,愛の存在を確かめることのできるというエンディングの用意されている悲しくも感動させる映画である。この映画を観ていて,人は「愛」を感じ,存在を誰かに感じてもらうことによって生きていける,このことが今の世の中に一番に不足しているのではないかと思わされた。もう半世紀近く前の名作と言われる映画である。しかし,いま一番に欠けていることを知らされる映画であった。ワイズメンクラブで今年実施し,私もコーディネーターとして参加させていただいたシンポ「人・子ども・未来」はこのことがテーマであった。

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