あのころの土曜日

2006年8月13日

今日はNHKのテレビ番組で懐かしのメロディーという番組をやっていた。ずいぶんと昔からちょうどお盆のころ同じ番組をやっていたように思う。以前は全く興味のない番組であったが今は聞きたい曲がたくさんかかり、せっぱつまってとりかかっている準備書面の起案をしながらこの番組をみていた。rnrnふと懐かしく司法試験受験時代の土曜日のことを思い出した。大学3年生の秋から司法試験受験をめざす本格的な勉強体制にはいった。年間のスケジュールに従って1週間に1教科のペースで組まれた予定は基本科目で受験までに3回、他の教科は1度か2度しか読むことができない。1週間の1日1日をおろそかにはできなかった。1週間で基本書をひととおり読破し、日曜日にその成果を問う答案練習会があった。土曜の夜はそのための最後の仕上げをする日である。この仕上げの勉強はいつもより早めに大学から帰り、銭湯にいき、そして下宿でラジオを聴きながら行っていた。そのとき聴いていた番組が「ヤングタウントーキョー」で桂三枝、島かおり司会の番組であった。「土曜の夜は?」という三枝の呼びかけに「ヤングタウントーキョー」と会場の合唱で答え、テーマソングが始まる。このテーマソングがなぜか寂しく響いていたが、この曲が好きであった。そして、番組の最後は杉田二郎らがでてきて「戦争を知らない子どもたち」の大合唱などがなされていた。今日の私と同じ「ながら族」であったのである。この歌も良い歌である。しかし、こうした歌を歌っていると「ベトナム戦争が現にあるなかで、ノンキに戦争を知らない子どもたちと唱って良いのか」などと議論をもちかけられる時代であった。さらに権力の手先となって戦争遂行する体制を維持する役割をもつ法学部の学生、司法試験受験生だとかと批判の対象になることのある時代だった。しかし、今、批判に答えられる生き方をしてきたと恥じてはいない。rnrnあのころの土曜日を懐かしく思い出し、今の自分とのつながりを考えさせられた日であった。もうひとつ、21年前の今日は日航機墜落事故の日であったことが思い起こされた。その時、家族で別府を旅行し、高松に帰る船に乗った時に知らされた事故であった。当時の子供らの仕草や、エピソードもつい最近のできごとのように思い起こされた。今日はまさに懐かしのメロディーとなった。

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