野村かつ子さんの訃報

2010年8月26日

野村かつ子さんの訃報が伝えられていた。1度だけ手紙のやりとりをしたことがある。今から20数年前のことである。日本の消費者運動の草分けと紹介されていた。私が接触したときは「海外市民活動情報センター」を主宰されていたときではないかと思う。享年からすると既に70歳は超えられていたことになる。

日弁連の消費者問題対策委員会からアメリカの消費者教育について調査にでかけることになり,そのための資料集めをしていたときであった。野村さんがアメリカの消費者運動の旗手といっていいラルフネーダー氏の活動を日本に紹介されていたので,その資料等の提供をお願いしたのである。一番の目的は,ラルフネーダーさんにアメリカであうための中立ちをしていただこうと思ったのであった。しかし,野村さんは,ラルフネーダー氏の活動を日本に紹介をするにあたって,たぶんもう60歳近くになっていたと思われるが,独力でまずは英語を学び,そしてこつこつと翻訳をしながらアメリカの消費者運動,ラルフネーダー氏の活動を紹介する仕事をしていたとを知った。そのことを知って,安易に野村さんにお願いしてラルフネーダーさんとのアポイントをとってもらおうとしていることが恥ずかしくなったのである。そこで,ラルフネーダー氏の最小限の情報提供を野村さんから得て,ネーダー事務所とのやりとりのなかで,同事務所を訪問していろいろと話を伺うことができたのであった。

最近は,メーリングリストなどで,何でも質問をして,安直に情報を入手しようとする人が多い。そのメーリングリストの性格から,もっと自分で考えてから発言して欲しいと思うこともある。情報をえることには便利になったが,情報を得る努力と自分で考えることをきちんとして問題点を自分なりに理解して発言することが少なくなってきているのではないかと感じることがある。野村かつ子さんの訃報に接し,一度だけの手紙だしたこととともに,強い意思でいつまでも情熱をもって活動されていたことを改めて思い起こされた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Links

Calendar

  • 2020年12月
    « 5月    
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031