法律相談のようでないと断りながら,,,,

2010年9月1日

倉敷市役所での市民法律相談の担当であった。6つの相談枠はすべて予約で埋まっていた。いろいろなことの法的な処理をめぐる相談の需要は結構あるものだ。やはり,婚姻関係をめぐる相談が多いのも最近の傾向であり,きょうもそのことがはっきりとでていた。

そのうちの1件は,最初から「法律相談ではないのかもしれないのですけれども」と前置きして相談が始まった。夫婦で話し合って,しっかりとやりなおそうと互いに約束したのだけれども,この約束をしっかりと守らせる方法があるだろうかという相談である。このような夫婦間の約束は,法的に約束を実現するために強制執行することのできないことであり,約束ではあっても,強制をともなう契約とはならない。民法上の契約であったとすれば,いつでも取り消すことができるのが夫婦の間の契約でもある。夫とのことについていままで起きたことなどいろいろと話していた。でも,互いにやり直そうと決意しているのなら,そのことを互いに文書にして,再スタートの機会として考えたらどうだろうかと話してみた。20分ぐらい話しているうちに,今回のことを再スタートのチャンスととらえて,それを二人の課題とすることを夫婦間で再確認することができそうで,こんどこそやり直せるかもしれないなどと表情が明るくなってきた。

とりとめのない30分間の話であった。しかし,元気がでてきて,相談に来て良かったと言われたことは,法律相談ではなかったかもしれないが,それでも一定の役割が果たせた気持ちになり,時間いっぱいの30分であったが,多くの法律相談枠のなかでなごめたひとときであった。

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