岡山弁護士会主催の2つの集会があった。「司法修習生の給費制維持を求める9.10緊急集会」と「足利事件・菅谷さんと裁判員裁判を考えるシンポジューム」である。
昨日,司法試験の合格発表があり,その厳しい実態が報道されていたばかりであり,ホットな話題となった。法曹人口が急激に増加して,新しく登録する弁護士の実態について新聞で連載レーポート記事を書いた記者も参加してのシンポであり,ストレートに給費制がなくなることはどういうことなのかわかりやすく説明していたのではないかと思われる。明日は,日弁連で司法シンポジュームが一日中開催され,分科会で法曹教育のありかたがテーマのひとつとして取り上げられる。給費制を維持できるか否かは,臨時国会で裁判所法が改正できるか否かにかかっていて,極めて急を要する問題となっている。私は,明日のシンポには出席する予定である。
菅谷さんが直接体験を話ながらの足利事件シンポジュームで,やはり本人が話す体験には重みがあり,強く訴えかける。きょうは,村木厚労省元局長の検察官の筋書きを完全否定したうえでの無罪判決があった。検察の捜査のあり方がいずれも問われるものである。特に今回の村木元局長の調べのあり方は,捜査の可視化など制度の創設などが検討されるべきであろうし,関わった検察官を中心として,真摯な反省と検証がなされるべきであろう。これもタイミングのよいテーマの集会となった。