手続きは同じでも人それぞれに,,,,,

2010年9月17日

法テラスの審査担当の日であった。審査員の任期はこの9月で終わり,今日が最後の担当であった。今日の審査案件は,多重債務問題を集中的に担当することになっていた。9件の新しい申し込み事案と,9件の終了案件の審査であった。9件の新しい申し込みはすべて破産宣告の申立事案である。まだまだこうした事案はたくさんあるし,申立予備軍ではないかと思われる事案に個人的にもよくでああう。おそらくこうした事案は無くなることはなく,常に一定数ある種類の案件ではないかと思われる。

審査は,扶助要件の存否が対象であり,扶助要件としてはまずは収入要件,そして勝訴の見込みの有無である。多重債務の案件であるので,たいていはその要件を満たす。そして,申込者全員が破産宣告の申立事案であり,免責の可能性があれば扶助要件を一応満たすと言える。その意味では,きょうのような事案はまずは問題なく扶助決定がなされる。このような負債の整理をしなければならなく至った事情について一応の経過を申込書に記載がなされている。その事情には人それぞれに違いがあることを改めて思い知らされる。こんなにも様々な事情があり,こんなにも同じ結論に至るまでの経過の違いのあることに驚かされる。

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