昨日ときょうは、霊感商法被害対策弁連の会議が東京の某所で開催された。今日は、弁護士らを中心とした実務的な情報交換、討議がなされ、私はこの会議だけの参加であった。昨日は、前回の参議院選挙で当選した有田さんが昨日の会議に出席されていたはずであり、お会いできなかったことは残念である。有田さんの当選は、政権与党の民主党にも統一教会がじわりと浸透しようとしてきていただけに、その存在の影響は大きい。今日、会議に参加していた某市の市長も同様のことを述べていた。
担当していた統一教会に対する慰謝料請求等を内容とするいわゆる青春を返せ裁判が最高裁で勝訴が確定してから10年が経過した。その確定以来、統一教会との交渉事案を常に抱えながら訴訟には関わることはなかった(米子の国賠請求事件を除き)。しかし、現在の交渉事案のケースでは、支払い能力などを理由に実被害額に対してわずかの割合による支払い提示しかないため、訴訟を決意するに至った。これから熾烈な戦いが始まる。そのための準備のための会議の出席でもある。最初の判決をとるときは勝訴判決のパイオニアの役割を果たしたが、勝つことが当然となっているいまでは、もしも負けることがあれば、全国からその責任を問われかねない状況であり、またまた大きなプレッシャーのなかでの準備である。この問題処理の水準を次の世代に引き継ぐことのできる訴訟にしてゆきたい。