昨日の午後5時過ぎのことである。事務所の窓から鮮やかな虹が見えた。色彩がはっきりしていて,地上から立ち上るようにくっきりとでていた。しかも二重にでていたのである。きれいというよりも,その迫力に不気味ささえ感じられた。道を歩いている人も気づく人もいて,立ち止まって遠くをみている。虹はどこからでもみえるものではない。光との一定の位置関係が必要である。事務所のスタッフもしばし窓側によって,写真を撮影したりしながら眺めていた。理屈がわからないままこうした光景をみた太古の人々はどんな気持ちで眺めただろう。
もうかなり昔の話である。倉敷公害事件が終わったときに弁護団で記念のハワイ旅行をした。オアフ島のヒルトンハワイアンビリッジというホテルがあり,この壁面に大きな虹の絵が描かれている。少し離れたレストランの窓から,この虹のあるホテルの方向にやはり2重の虹が鮮やかにでていたことを思い出した。3月末から4月のはじめにかけての旅行であった。年度初めのすがすがしい気持ちとともに思い出すが,,,,,。緊急の弁護士会からの委員会の人事についての連絡FAXがホテルに届き,現実に引き戻されたこともあった。遠い昔の話。