年代物?

2010年12月13日

自宅のパソコンの調子が悪く,仕事をさせるのがこわくなりしばらく離れていた。ときどき,急にお休み状態となったり,電源までが切られたりすることがあるのである。なんとなく,怒りっぽくなり,切れやすくなってしまい,しばらくお休みさせると元に戻っている状況である。そろそろ臨終が近くなっているかもしれないと毎日不安になりながら使っている。実は,このパソコンは,事務所でいったんお役目を終えたものを修理して自宅で使用しているので,いつダメになっても納得という代物である。

この人間的なパソコンの状況は,初めて購入したマックのパソコンとよく似ていることを思いだした。誕生日には,画面に誕生日おめでとうのメッセージがあらわれ,正月にはハッピーニューイヤーと現れる。下手な使い方をすると爆弾が現れたり,なんとものどかな感じのするものだった。うまくたちあがるとニコニコマークがあらわれ,ほっとしたものだ。そのパソコンの次にさらに進化したではじめのiマックなるものを購入した。それも今のインターネットには何かと能力不足で,ほとんど役立たずで,電源をきったまま今も置いている。

こんな古いことを思い出している内に,先週は昭和60年6月23日に結成された豊田商事被害者岡山弁護団の解散の会があった。昭和60年6月17日に豊田商事の永野社長がマスコミも報道しているなかで刺殺され,一挙に破産事件へと進展した。こうした動きにすぐさま対応して,岡山で23名の弁護士にによって活動を始めたのである。平成5年頃までにはほぼ活動を終えていたことになるが,記念の会でもしようと予算を残していたので,この処理がいままで残っていたのである。なかなか年代物の事件を多くの思いでを残して完全に終了させることができた。秋田で刺殺された津谷弁護士との出会いも豊田商事事件を通じてであった。

昨日は,昭和62年に結成された霊感商法被害対策弁連の会議で東京にでかけていた。この事件は,未だに多くの動いている事件を抱えている。実質的に動いている弁護士は,まだまだ増加してきているという状況である。活動の範囲も広い。被害として連日まだまだ存在し,その深刻さにいまだに変わりはないからである。日曜日のきょうは,事務所で最終準備書面をまとめる作業を一日していた。そんなおりにも,カルトの問題についての相談電話がはいった。困ったうえでの電話であるので,できるかぎり(はやくきりたくて,いらいらとすることもあるが)丁寧に聞く。なにか良い解決に結びつく契機になればと思うからである。年代物の弁護団であるが、熟成を続けていて、渋い活動を現在も続けている。

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