さて,今年も最終盤!

2010年12月21日

明日は,3年近く係属している住宅地の土壌汚染に関する損害賠償請求事件の結審が予定されている。違法な産業廃棄物処分場となっていた跡地を宅地造成し,20年近く後になってその事実が判明したというものである。被害者の方々がその処理方針をめぐって必ずしも一致できず,2次にわかれた裁判となったが,その激しい汚染の実態が,法的責任の所在を,明確にさせる力になってくるのではないかと考えている。明日は,その思いのなか,判決期日が決まる日となるだろう。

あさっては,御津産廃処分場建設差し止め事件に関して,決定がなされる。裁判所からのあらかじめの連絡である。決定書の渡される時間は未だ知らされていない。結果の如何を問わず,現地で夕方に集会を予定している。不当決定抗議集会となるか,差し止め認容の喜びの決定となるか,これまたドキドキの時を迎える。いずれにしてもあのような場所に産業廃棄物処分場は作ってはならない。どんな決定がでても,建設計画の白紙撤回をえるまで戦いは続く。

そして,その日,保釈ででている国選刑事事件がある。被疑者段階から何度も接見を繰り返し,追起訴なしで保釈決定を得て初回期日を迎える。正月を自宅で迎えられることは確実となっているが,それなりに関わってくると弁護人としての思い入れも強くなっていく。この事件が終われば,今年の法廷は終わりのはずである。

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