新年となったからといっても,そんなに感慨を感じることはなくなった。我が家では,極めて変則的な正月となった。一斉ではなくても正月ぐらい家族が全員揃うのがいままでのことであった。昨年,次女が福岡出身の人と結婚をして,東京で住んでいる。たぶん,今年の正月にはいないのではないかと思っていたら,2年間の育休をとり,里帰り出産で昨年末から我が家にいる。長女は,年末・年始の予定からカレンダー通りの休日ではわずかしか岡山に帰る時間がとれず,帰らなかった。長男は,友人たちと海外で過ごしたようである。例年,実家の両親が作った餅をもらっていたが,今年はその元気はないようであり,初めて餅を買って雑煮にした。杵でついた餅をもらうのが長い間の習わしであったが,いつのころからか機械でつく餅に変わっていた。とにかく,自宅で餅をつくるというのにこだわりがあったようだ。しかし,ことしはそれがとぎれた。
事務所は,正式には6日からであるが,事務所にでむいた。一人の弁護士が机に向かって,緊急なことか,仕事の処理をしていた。書類が山のように積まれている机の上をなんとかスッキリさせたいと思ったからであった。しかし,早速に裁判所からは電話がはいってきた。年末の控訴事件に関しての連絡,強制執行の執行官との打ち合わせなどがあった。カルト被害に関する相談,債務整理などに関する相談らしき電話もあった。それぞれに一番に適した相談先を紹介することで問題は解決したのではあるが,電話帳をみながらいくつもの事務所に電話していたのではないかと思わされた。去年の続きが今年であると,切れ目のない仕事が続く。机の上は7分程度片づいて,明日の仕事とした。