裁判官の転勤

2011年2月2日

きょうは,県北の支部の裁判所にでかけた。大雪のイメージがあったので,実はこわごわ車を運転してでかけたのであるが,雪のかけらもない。どこに降っているのかと思った。そして,結構,きょうは暖かい。昨日のように冷たさを感じない。テレビでみるニュースの映像に惑わされて,何となく県北は雪に覆われて大変になっていると思いこんでいたのである。途中で少しでも危険と感じたら,そのままUターンをして帰ろうなどと考えていたこと自体が恥ずかしい光景であった。

民事事件の弁論準備手続きであり,かつ相手方は電話会議での出席である。きょうは,互いの陳述書を提出し,当事者の尋問申請をすませていたので,次回期日は尋問期日がいれられるだろうと考えていた。始まると雰囲気が違う。なんだか先延ばししようとしている雰囲気がありありであった。あえて反論も必要ではないかなと思っていたことも,裁判官から書面でだすように促された。しかも,次回も弁論準備手続きで4月の指定なのである。これで,担当裁判官が転勤だとわかった。証拠調べを終えて,3月末までに判決を書くというのは無理があったのだろう。一気に4月にまで延ばしてしまった。尋問も新しい裁判官の下でとなったのだ。となると,尋問期日は5月,6月になり,結審はそれ以降になり,判決は7月,8月となる。予想よりかなり延びたことになる。

この時期は,こうしたやりとりがよくある。微妙な事件に関して,感触が良い場合は何がなんでもその裁判官で判決をもらおうと頑張ることがある。本件は,そこまで言えるものではなかった。裁判官側からみれば,転勤によって,一旦はすべての事件についてご破算ができる。判決を書いて終結するか,後にくる裁判官に託してしまうかいずれにしても,リセットのチャンスなのだ。ところが,我々の仕事はそうはいかない。このリセットなるものを一度は経験してみたいと考えるのではあるが,,,,,。

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