タイトで重い一日

2011年2月10日

朝一番,米国の銀行発行の小切手の取り立ての手続き処理があった。ドルで依頼者に支払われた小切手を代理人として取り立てて,依頼者に日本円で引き渡さなければならない。これが結構いろいろと関門のある手続きを経なければならない。渡された小切手は,相手方米国の弁護士の切った小切手ではあるが,とても読めそうもない乱雑な署名がある。取り立て銀行側の見解では,このような記載では,記載内容について確認できないと返されるかもしれないとの事前の意見であった。アメリカで結構いいかげんな手続きが進められるものである。

続いて,産廃処分場の設置許可取消訴訟の行政事件。100人近い人々が集まった。仮処分事件において却下の裁判があった後の手続きではあるが,多くの人が感心を持って集まっていただいたことは,今後の戦いに展望を見出すことではある。続いて本案訴訟提起の日程が具体的に検討されるという段階に至った。

この事件が終わって,土壌汚染事件の裁判であった。予定通りの結審であった。しかしこの日までに出された相手方の準備書面のお粗末さ加減はあきれるばかりであった。そのお粗末とまでに評価した実体についてはいろいろと言いたいことがあるが,これはまずは裁判所がどのように判断するのかによって結論は明確に示されるのであえて評価しない。

続いて午後からは,離婚裁判の本人尋問手続きがなされた。夫が離婚の請求をし,妻側は離婚を拒否すると言う構造で,私は妻側の代理人である。尋問を終えての和解勧告がなされた。裁判官は,離婚するまでの理由は未だ整っていないとの心証のようであった。そのことを前提に和解の話はできないだろうかとの裁判官からの勧告内容だった。周辺事情を考慮しながらの和解勧告内容ならは素直に飲めそうであるが,実体は必ずしもそうはうまく行かない。

そして,最後は労働組合との懇談会であった。「法化社会」のなかで,十分に各労働者の意見を集約し,組合としての意思表示ができる体制があるかどうかと問われれば,残念ながら認めざるを得ないという状況がある。今日の懇談会はどのようにして今後労働組合として活動するか,その意義が問われていると言うことを感じさせられた

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