日弁委員会へ

2011年3月9日

関わっている委員会の関係で上京していた。この委員会は事務局会議,全体会議と毎月開催されている。ここのところ,出張が続いているように思う。今月はまだ,東京,京都そして徳島での裁判を抱えている。いずれも日帰りである。適度にあれば,気分転換の良い機会だと割り切れば,そんなに負担に感じないが,こう続くと負担感が大きい。

しかし,今日の委員会ではいくつかの議題をこなしていくなかで,司法のあるべき姿とはどんな姿かについて意見が出される場面があり,さまざまな観点から意見がだされた。あらゆる場面において法的観点からの思考方法によって解決していく姿,紛争の最小限の場面での司法の関わり,大きい司法と小さい司法とは,などという様々な観点がだされた。いろいろとアプローチの仕方は違っても目指すところは個々人が尊厳をもって生きていける社会であることを目指すことに変わりはない。全く違った方向を向いているようで,議論の中身は一致できるところがあるように思われた。しかし,日常の法律適用をめぐる紛争のまっただ中で仕事をしているところから離れて,こんな議論を真剣にしていくことはまさに気分転換となるものである。

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