投資詐欺,離婚,,,,,,。

2011年3月11日

地裁倉敷支部での投資詐欺事件の損害賠償請求事件,裁判が始まる前に裁判官が「このような事件は進行が難しいですね」とぽつんと発言。確かに原告にとってもなかなか「難しい」と考えている。その思いと同じことで裁判官が同じ言葉で感想を言ったのではないだろう。原告側のいうに言われない事情がある。代理人としてもとても苦労をしている。その苦労の中身を相手方には知られたくない。裁判官にも現段階では知られたくない事情である。たんたんと主張,立証を準備していかなければならない。

午後1番は,岡山地裁で売掛金請求事件であったが,法的構成としては取締役の責任追及としている。このような構成にしなければならない事情が,この問題の苦しさであり,回収の困難さである。現在,被告としているのはかつてやはり利害対立する関係で相手方として法的処理をした面識のある人である。素性もよくわかっている。今回の処理の仕方もその時の状況と変わらないと思っている。

その事件が終わって,偶然であるが離婚事件についての打ち合わせである。1件は,判決確定後の処理についての打ち合わせ,もう1件はこれからの離婚手続きについての相談であった。いずれも熟年夫婦の離婚問題である。結婚してから,定年となって普通ならばゆったりとした充実した老後を送りたいと思うそのときに,人生の主要な部分を清算しなければならないのだから,まさに人生を掛けた決断と行動である。明日も,やはり熟年離婚と言われる年代の離婚訴訟で姫路にでかける。ほぼ離婚合意に達しているところではあるが,経済的問題をどのように乗り越えることができるか,当事者双方の厳しい応酬が続いている。離婚の合意にあたっては経済的に問題も重要な要素である。人生の清算がこのような形でなされなければならないことは,むなしさを覚える。

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