フェイスブック

2011年4月23日

震災以後、フェイスブックを始めた。安否確認の電話で通じなかったところが、インターネットのフェイスブックではつながった。もともとインターネットは、戦乱のなかにおいて通信網がずたずたになっていたとしても、どこかでつながっているコンピューターのネットワークを介して通信を可能とするシステムという思想のもとに構築されている。電話よりも混乱時には強いというのは成り立ちから当然なのかもしれない。

フェイスブックはそのネットワークの強みをフルに活用してのSNCである。このネットワークを通じて、もう10年ぐらい前にカナダのノバスコシア州ハリファックスにでかけたときに通訳をしていた当時の留学生に再び連絡をとりあうことができるようになった。知人がまた別の知人を通じて実は知り合い同士だったことがわかったりと次々とネットワークの広がりがあるのがおもしろい。しかし、GPS機能のついたスマートフォンなどでグーグルを使ってインターネットを利用し、こうしたネットワークを利用していれば、いざ特定個人のプライバシーを探ろうとすれば完全に把握することができる。いまどこにいるのか、何をしているのか、その人の嗜好は何かなどこと細かく記録される。

人と人とのつながりがいかに複雑にあるのか、そのことを認識させられる。しかし、一方で気軽に多くの人との接触が気軽になされるが、そのつながりは「軽い」ものである。自分の思いを書き込むとしてもそこでは、端的に表現できることだけに限ってしまう。膨大で豊かなつながりを構築しながら、また深い思索させられる交流も必要である。その手段は、一つだけでなされるものでもないと思われる。まだ、フェイスブックははじめたばかりである。その機能はコンピューターの特性を生かした豊富なものがある。これをも、ネットワークの道具としてしばらく使ってみるつもりである。

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