離婚事件のそれぞれ

2011年5月30日

先週、離婚事件に関して、判決があった事案とあらたに調停を申し立てた事案があった。

判決のあった事案は、訴訟になってから約1年で判決である。離婚を申し立てられ、調停では不調となり、離婚は認めたくないという当方の依頼者は、訴訟になってあくまでも判決との意向で判決を迎えた。離婚を訴訟になってまでも求められている夫婦の関係であれば、判決で離婚が認められず、一応は当方の勝訴ではあっても、これが元の夫婦の関係になっていくとは思えない。子供のために両親が揃っていてやりたいというのが、当方が離婚を拒否した主な理由だ。しかし、子供にとって親がいるというだけでは、決して幸せではないと思う。訴訟の勝敗を無視して考えれば、離婚をして、それぞれの親がその立場で子に責任をもった生活が子のためにはいいように思われるのであるが、、、、。しかし、判決は当方が主張してきたように、夫は広い心をもって当方の依頼者を受け入れる努力をすべきであるとして離婚請求を棄却した。勝訴ではある。しかし、子供にとって、この夫婦にとって、どの結果がいいか私には確信がもてない。

新たに申し立てをした事案は、子供が既に成人に達している。当方が離婚請求している事案である。婚姻関係は破綻状態であると思われる。みいいだすべき結論は明確である。しかし、今度は、それまでの婚姻生活の歴史がこの事実を互いに素直に認めたくない状況を生んでいる。おそらくこの事案は、どの段階かで話し合いによって解決できるのではないかと期待している。

今週は、さらに内縁関係の解消をめぐる交渉がはいっている。

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