いつのまにか、放射線レベルに鈍感に

2011年7月22日

岡山県には原発はない。しかし、原子力関連施設がある。日本で初めて原子力発電の燃料となるウランが発見された人形峠があり、そのことでいまも日本原子力開発機構人形峠環境技術センターがある。その施設と岡山県の間で環境保全協定が結ばれていて、その数値は0,1マイクロシーベルト/hである。いま、安全論争そっちのけで、この数値をはるかに超えるレベルで避難先から帰れるかどうかが論議されている。いつのまにか、安全の基準が大きく変わっているのである。もはや、その今までの自然界のレベルの放射線が高くなったということか。食物からも、牛肉ばかりでなく、野菜や魚類からも気付かないうちに従来よりは汚染濃度の高いものが口にはいっているのは間違いない。この影響が何十年後かにじわじわとあらわれてくる恐怖、SFの世界が現実になるかも知れない。

今日は、東京に宿泊している。福島原発の放射線汚染の危険性は岡山より高いのではないだろうか。地震にあう危険性は岡山にいるよりは高い。その危険な街は、ひたすらそのことを忘れて、世界で一番に生活費の高い都市として、ひしめき合いながら、「動いて」いる。その活力が魅力でもあるが。

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