離婚は互いに合意できている。しかし、子供の親権の帰属について真っ向から意見が対立している。その他慰謝料などについても争いは残っているが、親権について解決できれば、和解も可能と考えている。
期日の近づいている中、その事件の打ち合わせをした。打ち合わせには、その子もいっしょにきた。どうしても親権を相手方とすることはなっとくできないし、面接交渉自体にも応じたくないという意思を直接私のところに伝えにきたのだ。子供の意思としてそこまではっきりと意見をいうことができるのはしっかりした子だと思った。しかし、そこまで拒否されている方の親は、そこまで嫌がられているとは思っていない。こちら側が言わしているのだろうと考えているのだ。子供にそこまで嫌われてしまう親の子に対する対応はどのようなものであったのか、なかなか想像しがたい。特に虐待があった訳ではない。むしろ、子に対しては十分に愛情を注いできたと自慢しているぐらいなのである。しかし、その感情は子供には伝わっていないし、一方的に親の思い込みでしかない。なにがそんな関係にしてしまったのだろうか。いずれにしても、この夫婦は離婚をし、親権を当方にして解決するしかない。慰謝料、財産分与と残された問題もある。次回の和解期日に大きく動いていくことを期待したい。
子供の親権
2011年7月28日