被害者をさらに狙い、根こそぎ、、、、

2011年7月30日

振り込め詐欺事件の被害者である。未公開株、社債と購入し、それをさらに高く買い取るとの電話でさらに高額の金をだしている。いわゆる劇場型といわれる詐欺犯罪である。同種の事件を数件、今扱っている。被害額は数億円に上る。こんな被害が、あちこちで多発している。全く、経済的には無意味なお金が被害者から奪われて行く。しかし、刑事事件にでもなって、犯人が逮捕でもされないかぎりなかなか被害回復は困難となる。

現在、裁判で争っている事案があり、この事件に関して準備の打ち合わせをした。打ち合わせの際に見せられたのは、イラク通貨のデナリのお札である。被害回復を求めて裁判をしている間にも、その被害者に法律事務所を名乗って被害回復を手伝うとか、もういくらか投資すれば優先的に返済するとかの誘いが何度もなされる。このイラク通貨は、この通貨を購入すれば、政府が安全を保証し、優先的に弁済が受けられるとこれまた荒唐無稽なことを言って買わされたものだ。しかも訴訟をしてこの詐欺師たちと戦っているうちの出来事である。なんのことはない。弁護士がはいって被害回復の手続きをしているうちにも騙され、さらに被害を増大させているのである。いったん、大きな被害を被ると正常な判断を失い、わずかのいやほぼ100パーセント虚偽であると思われる事実でもわずかの望みを託すという大ギャンブルに打ってでるのである。人間の哀しい性である。

最後の可能性に有り金すべてをかけてしまっている。その事実をやっと納得したように見られたが、被害に被害をみずからの愚かな判断のなかでさらに拡大してしまったことの情けなさを本当に今度こそは身にしみただろうか。

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