ある労働組合からビアパーティーに誘われた。場所は駅前のレストランの屋上である。雨ばかりではっきりしない天候なので経営者ではないが人の入りが気になった。しかし、天気には関係なく予約で満席の状況であった。何の趣向があるわけでなく、飲み放題、食べ放題で3000円というお値段だから料理に文句をつけるのは罰があたるというものだ。しかし、食べる料理はほとんどない。焼きそばにおでん、巻きずし、やきとりなどで枝豆にもしっかりと塩がついているようでそれぞれ味は濃い。rnrn来年は統一地方選挙を抱えている。その立候補予定のある市会議員、県会議員、候補予定者、代議士秘書などが出席していた。いずれの人もなんらかのおつき合いのあるかたばかりだ。私もこの労働組合におじゃまするのは久しぶりである。弁護士になったばかりのころこの労働組合の事件を扱った。その当時からの人も参加していてなつかしく話をした。rnrnこの組合は、もともと個人加盟の組合で組合員同士それぞれ職場が異なる。その職場では単独の労働組合をつくることができない小さい組合の集まりであった。その一つのこのレストランの組合がこのビアガーデンをしているレストランに支部を置く組合であった。ストライキをし、警察まで導入された事件であった。その後解雇を争う民事裁判もあった。当時の強者たちが後に、市会議員、連合専従職員、この組合の専従役員らになっていた人もいる。中小企業の小さい組合であったから、次々と経営者側との問題が勃発し、よく相談がなされて厳しい訴訟もいくつか担当した。当然これらの事件で事務所が潤うことはなく、労力ばかり提供する結果になるのであるが、厳しい事件を闘わざるをえなかったため、事件一つ一つに思い出が残っている。rnrn今では労働法制にもずいぶん変化が見られる。今年から、司法における新たな労働審判制度も発足した。中小の企業における労働の厳しさは前よりも増加しているように思える。しかし、司法にまでに救済を求めるケースは減っている実感がある。そうすると何かが犠牲になっているとしか思えない。たまたま今日の場所を選んだのかもしれないが、今日集まった人々のなかでこの場所の組合が闘ったことを知っている人、そのことを思い出した人が何人いたのだろうかと思った。現実はこの30年間何も変わってういないのではないかと思った。
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- カルト被害を考える会 に 田所眞紀 より
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ビアガーデンでの回想
2006年7月21日
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