靖国参拝を拒否した昭和天皇

2006年7月20日

今日の日経新聞の一面は昭和天皇が靖国参拝をしなくなったのはA級戦犯が合祀されたことが理由であったとの資料が掲載されていた。戦争遂行の最高責任者であった天皇が平和のことを考えれば、A級戦犯が合祀しているところにお参りに行く気になれなかったというのであるからこの点に関しては明確な意思をお持ちであったようだ。rnrn私も何度もこのブログで首相の靖国参拝には異議を述べた。当たり前のことが当たり前のように議論されないことのもどかしさを覚えるからだ。今日もまたしてもその思いに触れることになった。靖国神社は神道の宗教施設である。その宗教施設に首相と言う立場で決して公に参拝してはならない。靖国神社は紛れもなく戦争遂行のために作られた国策神社であった。平和を願う者がその神社に参拝することがあってはならない。靖国神社という特別と思わされる神社を作って戦争へと駆り立てて再び他国を侵略するようなことがあってはならないと深く反省して憲法によって、特定宗教への関与を国家がしてならないということを改めて確認しているのである。かつての靖国神社を否定することは憲法に定められた国是のはずである。rnrn首相は、これは心の問題であるという。そうだ、心の問題なのだ。だから公の立場で行くということにならないようにしなければならない。他国からも首相が参拝すると思われてはならない。平和を願って行くという。ならば憲法が否定するようなところにいくべきでない。平和を本当に願っているならば、そのことを明確にできる行動は他にあるはずだ。戦争で亡くなった人々への追悼であるという。そうであるならば、まずは戦争への深い反省のなかで、無惨な人生を送らざるをえなかった多くの人々への追悼でなければならない。「英霊」への参拝であるから問題なのである。歴史から何も学ばないで、再び同じ過ちをそっくりそのまま繰り返そうとしている動きには決して賛同できない。rnrn昭和天皇は、神道にならされているその立場からA級戦犯の分祀であれば参拝できるとのことのようであるが、我々国民はそのようになってもとうてい受け入れられない事実である。分祠か合祀かは神社側でその宗教観に従って勝手にやればいいのである。政府はどうして素直に国民みんなが戦争を深く反省し、再び戦争をしないことを誓い、多くの犠牲者の方の慰霊ができる施設をつくろうとしないのだろうか。靖国神社にこだわるその心がこわい。

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