誉め殺し

2006年7月19日

昨日、所属するYsメンズクラブの例会にでた。この日のスピーチは臨床心理学士の方であった。心療内科で実績を上げられながらより医療に臨床心理学を大きく生かそうと医師として活動すべく医学部の学生としても学んでいる。そうした経験から、人に生きる力を育てる方法として誉めることの重要性について話された。教育の場で誉めて育てよなどと言われるがまさにそのことであった。rnrn話を終えた後、メンバーが対になって他方を約40秒誉め続けるというゲームを行った。私はじゃんけんで勝ったので誉められ役であった。相手は、そんなことまで誉め言葉として使うかと言うぐらい次々と誉めてくれる。突然のゲームであり、誉めることにも限界があるがうまく話を続ける。そうして誉められた側がその感想を述べるのであるが、私も決して悪い気はしなかった。相手は、思いつきでつぎつぎとでまかせを言ったに違いないが、そう思いながらも心の隅では自分がそうかもしれないなどとどこかで肯定的に捉えている。そんな風に私のことを見ているのかと思ったりもした。こうして、人は生きる力をつけていくのである。rnrn誉めるにもいくつかルールがあるようである。具体的な事実で述べることがいいようだ。君は素晴らしいよと言うよりも、君のどこそこがいいよなどと言うほうが効果的だとのこと。これも頷ける。さらに相手に期待してはならないとのことである。つまり要求水準を下げることだ。究極の期待しない言い方は「君はそこで呼吸しているだけでいい。」とのことであるが、生きているだけでいいというのであるからこれ以下の期待度はないであろう。とはいうものの、人には期待しやすく、誉めるよりも文句をつけたがる自分があるということを十分に認識させられた。rnrn統一協会の勧誘マニュアルにはまずはゲストに対し、誉め殺しの「讃美のシャワー」を浴びせることが書かれていた。叱られるよりも誉められることによって人の心は動かされるという心理学のルールを熟知したうえでのマニュアルである。誉められることにも要注意か。

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