上裕が教祖?オウム分裂

2006年7月2日

今日の報道特集で、内部分裂が進んでいるオウム真理教のなかで、上裕が新教団設立に向けての動きを活発化し、かつての坂本一家殺害事件などとの関わりについて生々しい当時の幹部のやりとりを明らかにして、オウムとの決別、信者の獲得への布石ともとられる発言をしているビデオが放映されていた。反社会的行為をしたオウムの負の遺産は麻原、アーレフに残して、自らが教祖となって新しく教団設立に向けた具体的動きはかなり進行しているようだ。rnrnだが、忘れてはならない。当時オウムの広報部長の地位にあった上裕は、坂本一家殺害事件、松本サリン事件に深く関わりながら(少なくとも詳しい事実関係について知りながら)、マスコミに激しく登場し、「オウムが関わっているとは馬鹿馬鹿しい」と事件を闇に葬ろうとしていた張本人であったはずだ。rnrnオウムに対する批判が大きくなろうとしていた1989年11月1日、その火を消し止めようと私の事務所に上裕と青山弁護士とがやってきた。坂本弁護士一家が殺害される3日前のことである。このことは、既に様々なメディアで報道され私も書いてきたが、詳細は記録を読み直さないと不正確ではある。その日午後3時頃にきて4時頃帰っていったと思う。その前日には坂本弁護士と会っていたはずである。上裕はさかんに自分を含め、組織には優秀な人たちがいて、決して間違ったことをしていない、当時私がオウムについてサンデー毎日にだしたオウムはカルトであるとのコメントの撤回を激しく迫るものであった。また、脱会者の行方を追っていることでもあったようで、その後新幹線で大阪にでて北陸本線に乗って福井方面に出かけている。そして坂本弁護士一家殺害なのである。坂本一家殺害事件など数々の残忍な事件をおこしたオウムと自己の責任を真剣に問うことなく、新教団設立という無神経さにあきれる。果たしてそれはどんな宗教なのか、彼に人の「救い」を語る資格はない。こうしたところでしか生活できなくなってしまっている信者も多数いることは新しい教団の反社会的危険性は払拭できない。

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