定期総会前夜懇親会

2006年5月26日

今日は、午後から日弁連の定期総会が岡山で開催される。地方、東京と交替で開催されていて、今年は地方の順番であり、しかも中国ブロックの担当となっていた。前回は広島で開催されたので、今回は岡山でということになったのである。昨夜は日弁連会長、副会長、事務総長、中国弁連理事らが荒れそうな総会の前夜、恒例の懇親会をもった。なぜか私もこの会の出席メンバーとなっていた。まさに飲み食いの会であるが、どこかの団体、機関とは異なり、全て自前であるから誰に文句言われる筋合いはない。rnrnこの会にでて日弁連と私との古い出会いを思い出し、瞬時懐かしく今までの活動の一部を思い起こされた。この会に日弁連の事務局のトップにいる弁護士資格のない事務次長が参加されていたからだ。彼は私と同い年である。昭和54年頃、刑法全面改正をめぐって日弁連と法務省とが激しく対立していたころ、私は日弁連刑法改正阻止実行委員会(当時は岡山選出委員は副委員長ポスト)のメンバーとして、運動をつくり、政府との交渉などの企画等に参加していた。まだ若かった彼は、この委員会担当の事務職員であった。正に寝食を共にして準備することもあったが、飄々と確実に仕事をこなしていた彼を荒くれのおおかった我ら委員会メンバーは「皇太子殿下」とか「殿下」とか呼んでいた。その彼が今は日弁連事務局トップの立場で出席していたのであるから、その後もなんども会いながら、昨夜は特になつかしいという気持ちで会い、挨拶を交わした。rnrn刑法「改正」は日弁連として反対であることには異論はなかった。執行部側としては既に法制審議会を通過している状況をみれば、積極的に法務省に意見交換会をするように提起し、この論戦を公開し、世論に訴えて改正の流れをストップしようとし、一方法務省と交渉を持つこと自体が改正に手を貸すもので意見交換会など開催すべきではないという二つの考えで激しく意見対立があった。日弁連定期総会、人権大会等の会議で2つの考えが激突して激しい議論が戦わされた。そんな修羅場を乗り越えながら、最後には総意を結集して意見交換会の法務省側メンバーまでが改正反対の立場になるまでに世論の力が盛り上がった。保安処分を創設し、刑の重罰化を内容とする刑法改正問題は、わかりやすい現代用語化だけで改正したことにするとの決着をえたのであった。rnrnさて、今日の定期総会も、向いている方向は同じなのであるが、意見の対立の激しい決議案が含まれている。「法テラス」発足をめぐる弁護士の役割のあり方に関するものと、未決拘禁法案をめぐる評価と対応の問題である。十分に論議をつくし、意見の対立を乗り越えて前進することのできる結果となることを望んでいる。総会終了後は、地元会が工夫を凝らした懇親会を準備しているので、時間通りに平穏に進行してもらいたいというのが本音である。

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