希望と不安,ローススクール新入生

2007年4月7日

広大なキャンパスに包まれた岡山大学,サークルがあの手この手で新入生の勧誘をしている姿に学生時代に味わったあの不安と期待と希望の入り交じったときめき感を思い出した。キャンパスのあちこちにある桜も満開に咲いている。rnrn法科大学院入学者も今日が1日目であったようだ。教授や講師陣との歓迎懇談会が開催され,私も参加した。今年は消費者法の全講義を担当することとなった。そして来週から始まるのである。法科大学院に入学できても最終的に司法試験に合格して法曹資格を得られるのは50パーセントを切ることになる。そして,無事司法修習を終えて弁護士になろうとしてもなかなかその就職先がないという実態である。このままだと,優秀な人材からそっぽを向かれかねない新しい法曹養成制度となっているように思われる。希望の持ちにくい不安のある司法界となってしまっているのである。rnrnそれでも,今日からはじまったロースクールの生活は決して楽しいものではない。寸暇を惜しんで勉学に励まなければならない厳しい生活の始まりなのである。そのことを覚悟して入学してきているに違いない。司法試験合格までのこれからの数年間を強い意思をもってのりきるためには,自分の目指す法曹像をしっかりと持つことが必要であると思う。そのことが合格への強い動機付けとなっていくと思われる。目を輝かせながらこれからの進路について自分の意見をいい,「弁護士の道を選んだ理由は何ですか」と聞いてきた学生がいた。数年後,今の期待と希望をしっかりと実らせて,すばらしい法曹として育っていけるよう,私もしっかりとお手伝いをしていくつもりである。

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