遅すぎた朗報かも,,,,,

2007年4月4日

豊田商事事件を思い起こさせることが続いている。rnrn破産宣告に至る資料,各地の従業員個人責任追及の裁判資料など豊田商事事件の歴史的資料の廃棄が弁護団で決まった。大阪弁護団が保管してきていたのだが,膨大な資料でこの保管料が月々7万円もかかって負担に耐えられなくなったからだ。いまこの事件などを研究対象としている刑法学者を通じてある大学の図書館で保管を検討してもらっているが,その資料の膨大さに了解していただけるか否か未だ不透明である。rnrn先週の全国先物取引被害研究会での京都大学山本教授の講演で豊田商事のことを話しても学生にはわからなくなっているという話を聞いた。考えてみれば,1985年の事件発生から20年以上経過しているのだから大学生が知らなくてあたりまえだと再認識した。rnrn実は,岡山弁護団の会計にお金が残っていてこの精算を終えなくては弁護団は解散できない。昨日,この問題で事務局で話し合った。弁護団が被害者の皆さんに破産事件の配当を終えたものの担当した弁護士にその費用の精算を終えていないお金がまとまってまだ残っていたのである。さらにやっかいなことに岡山弁護団が独自に豊田商事元従業員に裁判を起こして回収し,破産事件の配当の上積みを実現してそれの配当を終えた後にさらに回収できた資金があったことである。裁判で勝訴して少しづつであるが分割で支払いをしてもらったものもあり,なかなか配当できるだけのまとまった金額にならなかったためにそのままになっていたのである。このお金は被害者の人にきちんと届けなければならない。しかし,既に最後の配当をしてから10数年経過している。被害にあったときに既に高齢者であった人が多い。その後何人かはなくなられたとの知らせも受けている。きっと今ではほとんどの人に連絡がつかいない状況となってしまっているのではないかと危惧する。わずかではあるが,今回の配当のお知らせは遅すぎた朗報となるかも知れない。

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