ペーターシュライヤー指揮のバッハ作曲「ヨハネ受難曲」を聴きにでかけた。私の事務所をお手伝いしてもらっている方からプレゼントされたチケットであった。でかけてみるといい席でありお気遣いに感謝であった。2階の最前列の中央であり,まるで私が指揮をして演じられているように鑑賞することができた。rnrnキリスト教徒にとっては,復活祭を控えたレントという意味ある時期であり,この時期の演奏会は特別のものがあったと思う。キリストの十字架にかけられる悲しみから,その死によって罪から解放されるという喜びを表現するテーマであり,まさにキリスト教の神髄の部分であるからである。ローマ総督ピラトとユダヤ人たちとのキリストはなぜ有罪なのかのやりとりの部分は,ピラトの法律を適正に適用して判断していく立場と,民衆の憎しみをぶつける対象としてあくまでも死刑を(しかも磔刑)求める立場のぶつかり合いの場面は,法律家としては興味ある部分である。この一連の受難の場面をバッハは「マタイ受難曲」としても作品にしている。ミュージカルでは「ジーザス クライス スーパースター」があり,映画では「パッション」がある。人類の罪の救済のために磔となり復活を遂げたということが長い歴史のなかで,多くの芸術表現の対象となっている。rnrn今日のコンサートを聴きながら,昨年末に訪問したバッハの作曲活動が行われていたライプチヒのトーマス教会でもきっとこの時期受難曲のバッハコンサートが行われているのだろうと思ったりした。石の建物の中の壮大なパイプオルガンの演奏で,宗教的雰囲気の中で聞くと感動はもっと違うだろうと思った。
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コンサート
2007年3月25日
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