のどかな1日

2007年3月21日

昨日は,朝一番に外国人同士の民事裁判の口頭弁論手続き,引き続いて懲戒処分無効の裁判での和解手続きが12時過ぎまで続いた。担当している裁判官が3月末で転勤するため,是非とも任期中に和解を成立させようとぎりぎりの手続きが続いていたが,ほぼ双方が合意に達して,もう一期日をいれて細部の調整をしたうえ,来週指定された期日に和解となることが決まった。この一連の事件のなかでは朝8時30分からの審尋,夜7時頃までの手続きもあり,裁判官も生涯の思い出の事件となるだろうと感想を述べられていた。それにしても,こうした形で決着がつくことに心の重荷から解放され,私にとってもうれしいことである。この事件の審理中の間に10分ほどの時間を大阪地裁のとの電話会議による弁論準備手続きを済ませた。携帯電話に裁判所から電話をいただくよう手続きをして岡山地裁のなかで大阪地裁事件を処理することができた。期日が重なってどうしようかと考えていたが,なんとかどちらも処理することができた。rnrn午後1番は,何度もリストカットの経験のあるシングルマザーで,今度も借金の処理と交際中の人との関係で,頭がパニクって今後の処理をどうしたらいいのかとの相談であった。少女時代からこの人のカウセリングなどをして援助してきていた人からの依頼で2度目の相談である。少し落ち着いて笑顔をみせるようになって事務所を後にしてくれたのはこちらも気分が安まる。そして,善意とはいえ1億円以上のお金が動いたことによる税務調査の相談が続いた。なかなか相談を受ける方にもこの内容が理解しがたい。事実は動かないのだから,あとはその趣旨をどのように説明するだけであるとおろおろとしている人に冷静に対応することをアドバイスするが,今後も相談は続きそうである。そして,昨日の最後は倉敷支部での第一商品相手の先物取引被害の損害賠償請求の裁判であった。平成17年の暮れに第1商品は,委託者に強力に「金」の買いを進めていたところ,暴落して委託者のほとんどが大きな損害を被り,第1商品が差損金の請求をしているという事件が全国的に起きている。委託者に買いを進めている間,第1商品は売り一辺倒の自己玉を建てていたのである。この手続きはこれから本格的に当方からの反論を準備することになる。来週の京都で開催される研究会で反論準備のための全国の情報を入れてこようと思っている。rnrnそして,もうひとつ,昨日は担当した司法修習生の弁護修習最後の日であった。私の事務所で社会への窓口を多く見てもらえたと思っている。そして,弁護士になって思い出してもらえる経験がひとつでもあったら,役にたてたことになる。修習生を誘って,軽く一杯飲みに出かけた。そんな一日であったので,自宅に帰ってテレビの前でごろっと眠ってしまい,昨日はブログもお休みであった。rnrn明日に向けてのせっぱ詰まった「宿題」はない。そんなこともあってのんびりと一日を過ごした。私のすきなごろごろの一日であった。昨日はアルコールがはいったので事務所においたままになった車を歩いて取りにいった。途中,運動公園をとおり,西川沿いに歩き,南方公園を横切って事務所にでかけた。西川に澄んだきれいな水が流れ魚が泳いでいた。桜のつぼみもみることができた。噴水は大きなしぶきをあげていた。うららかにやわらかな日差しが暖かかった。確かに春がきている。しかし,明日は,知人の破産の相談が朝からはいっている。

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