喜びの知らせ?

2007年3月15日

うまい話が突然飛び込んでくることがないことはない。私の高級ホテル宿泊券をゲットしたのもそうしたたぐいか。しかし,今こんなうまい?話の処理をしている。rnrnある日突然アメリカから相続人を捜しているらしい文書が届いた。よく見るとその遺産は1億5000万円はあるように読める。すべて英文の文書である。日本に住む利害関係人を探し当てたのはアメリカの相続人を捜すことを専門にしているらしい会社である。無事取得することができたら50パーセントは手数料として渡すという約束文書まで作成している。かつてアメリカにわたったらしいという話しか聞いたことのない人の消息が結構な財産の相続人ではないかとの見知らぬ人からの連絡である。驚くばかりで,放置しておこうと考えたがやはり気になり,事実関係を調査することとなった。これが,相談の内容である。rnrnとは言っても,私にはこれらの英文をきちんと読みこなすほどの能力はない。相続の開始しているニューヨークの法律にアクセスすることさえできない。渉外事務所で仕事をしている長男に相談し,概略のアドバイスをもらった。同じ事務所のニューヨーク州弁護士にも確認してもらったようであるが相続関係は専門外だとして詳しい話は聞けなかったようだ。日本では相続問題であればまずどの弁護士に聞いてもひととおりアドバイスできる。私も相続が専門ではないが,しっかりとやりきることはできる自信はある。つまり,日本では誰でもが当然処理することのできる基礎的な事件といえる。しかし,アメリカの制度はそのようになっていないようだ。州ごとに独立した法体系があるという特殊性と弁護士の仕事が専門分野ごとに細分化されているということだろうか。rnrnこの話とは逆に,知的障害のある人の面倒を長年みてきてきていたその人とは相続関係にない人からの相談で,その障害者の方がまとまった遺産を残して死亡し,こちらから相続人を探し,相続してもらう手続きを処理している事件がある。やっと見つけた相続人が遺産の半分を当方に受け取ってもらえないかとの提案があり,きょうこれを受け取ることの連絡をした。長年障害者の面倒をみてきていたこの人は,受けとった財産をなくなった人がお世話になった施設に寄付したいと言われていた。これまた相続人にとっては突然ふってわいたうまい?話ではなかったか。人の死を原因とする財産の移動の話をうまい話というには抵抗があるが,,,,。

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