坂本弁護士を殺したのは

2007年3月9日

上祐史浩がアーレフ(オウム真理教団)を脱会したとのニュースが流れていた。1989年11月4日未明,坂本弁護士一家はオウムによって殺害された。そのことの一言の反省もなく,教団を離れて独立するとのことである。その殺人集団,テロ集団の中枢にいた上祐が新しい集団で宗教活動を始めるという。反省なきところに新しい未来はおきない。公安調査庁からアーレフ同様,要観察団体と指定されて当然である。rnrn私の手元に上祐が書いた手書きの名刺がある。肩書きは広報部長となっている。11月1日,私の事務所に青山弁護士とやってきて交渉した。坂本弁護士の殺害される3日前の出来事である。私の事務所にくる直前まで坂本弁護士のところで交渉していたはずである。私の事務所から福井にむかって東京に帰っている。当時の彼の言動,オウム真理教における地位,役割からみて,坂本弁護士一家殺人にも責任があることは明白である。少なくともその後何年もオウムの関わりを否定し続け,事実を隠してきた張本人であった。この事件に対する真摯な反省と謝罪がなされない限り彼の危険性は消えない。rnrn安倍首相は,従軍慰安婦問題でまたまた事実が存在しなかったかのような発言をしている。これも歴史認識の問題であり,過去の歴史を真正面からみつめようとせず,そこに反省も謝罪もないとすれば,日本国家は危険国家だとみられても仕方がない。歴史をみつめそこから何も学ばないとすれば,その歴史はまるごとまたまた繰り返される。そんな国とつきあっていかなければならない国々は悲劇である。日本はもっと美しい国でありたい。

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