低調な法律相談

2007年2月26日

岡山弁護士会では,月曜日から金曜日まで3人の弁護士が弁護士会館で予約制でなされる法律相談を担当している。1人が朝10時から午後4時10分まで1枠40分の相談を6枠担当することになっている。3人のうち,2人は一般の法律相談で基本的にはどんな種類の法律相談も受ける。1人は,クレサラ相談といって多重債務者の方の相談を受ける。これは相談をする方も相談を担当する弁護士も無料である。弁護士にとってはボランティアであり,かつ事件の依頼があったら原則として断れないし,費用の支払いが困難な人に対して分割支払いなどの便宜に応じなければならないことになっている。相談が無料化してからは相談が殺到している状況であり,1週間先ぐらいまで予約はつまっている。グレーゾーンが無くなることがはっきりしてもこの種被害はこえからまだ増えそうである。1月にこのクレサラ相談を2日間担当することになり,さらに具体的に事件の受任となって事務所の事務作業が一挙に増加し,ついに限界状況となった。そこで,やむなく事務員を1名増員した。rnrn実は,今日は一般の法律相談の担当であった。2人で6枠あるわけであるが,朝になっても3枠しか予約がない。そこで,私より期の下の弁護士が1人で担当することになった。こうして,絶好の時間が私にできたのであるが,事件の経過報告を依頼者にだしたり,依頼事件の次回期日の準備をしたりとデスクワークをしているうちにせっかくの突然生まれた空白時間を有効に過ごすことなく終わってしまった。クレサラ相談は大流行なのだが,一般相談は6つの枠がなかなか埋まらないという状況が続いている。行政窓口などでも我々弁護士が派遣されて法律相談が行われるようになったりしたせいか弁護士会の窓口がさびしくなってきている。世の中が平和になってきたのか,弁護士の数が増えてそれぞれ弁護士会館まで足を伸ばす必要がなくなったのか,相談窓口が増加したからなのか,はたまた事件屋筋に相談が流れているせいなのか,その原因をきちんと分析しておくことが必要であると思う。

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