いい休日

2007年2月18日

昨日,夕方事務所を発って東京での宿泊であった。私は上京には新幹線はほとんど使わない。飛行機である。まずはチケットの予約がインターネットで簡単にできる。空港まで自分の車で行けてしかも駐車料は無料であってドアトゥードア感覚である。乗っている時間が短かくてすむ。飛行機のなかではオーディオサービスがあり,クラシックが聴けたり,落語あり,なつかしい学生時代の音楽にひたることができたりする。ドリンクまでサービスされる。機内誌の記事もおもしろい。オキ・シローさんのカクテルにまつわる出会い別れの物語はいつも楽しく読む。しかも,料金は新幹線より安かったりする。このわずか1時間ちょっとのあいだを十分に楽しむことができるのだ。宿泊したホテルは最近銃弾が撃ち込まれたホテルであり,周辺の警察官の警備がものものしかった。いつも宿泊するホテルは満室でとれなかったため,少し格上のホテルに宿泊した。そのことがレジャー気分をよけいもりたててくれる。今回の上京は全く日常の仕事とは別の用件であり,開放感を味わってきた。東京のホテルは今回は非常にとりにくかった。大学入試が真っ盛りであり,明日は3万人が参加する東京マラソンが開催されるようでそのために宿泊がむつかしくなているのではと勝手に推測した。当たっているかどうか。rnrnそして,今朝は東京都美術館で開催されているオルセー美術館展にいってきた。入場するときは入場までに既に5分待ちであったが,でたときは15分待ちでずいぶんと並んでいた。オルセー美術館にはなんどかいったことがある。印象派の絵画が充実している。今回きていた絵画も現地でみて印象に残っていた絵が何枚もあった。そんな絵をみていると妙に懐かしく感じられ、パリの空気を吸ったような気分にさせる。モネやマネ,そしてゾラらが一枚の絵画に描かれている絵があった。歴史は大きな転換期にはすばらしい人たちが接触をもち,その時代を大きく動かして発展することがある。いまでは印象派といわれる巨匠たちが時代を共有し,大きな影響を及ぼしたときであった。日本の明治維新のときもそうであった。きら星のごとくすばらしい若者の文学者,政治家が集結し,大きく時代を動かした。今の時期そうした時代を動かすべき若きエースが生まれているだろうか。いや,民主主義の社会には天才的な偉人は必要ない。少数意見を大切にする民主主義社会こそが少しでも理想とする社会に近づけるための理想型であり,社会を構成する一人一人がこうした努力を続けていくことがよりよき社会形成のための原動力となる。rnrnわずか1日程度を東京で過ごしたが,濃密で開放的な時をすごすことができた。

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