キャンパスのカルト対策

2007年2月15日

摂理の事件でもクローズアップされたように,大学キャンパスにもカルトがはびこっている。これから新入生が大挙して入学してくる。生まれて初めて親元を離れて不安な日々を送り,志望校にはいれなかった挫折を感じていたり,合格した達成感のあとにくる無気力な生活となったり,あるいは希望をもって入学したもののその生活に幻滅を感じたり,そんな悩みを話しあえる友人がいなかったりとそれぞれが若者特有の心の不安定な時期を過ごす。そんな時,カルトはやさしく迎えてくれ,心地よい時間を過ごさせてくれる。やがて,学業はおろそかとなり,いつのまにかカルトの集団を支える人となって人格までが破壊されていく結果となる。統一協会,オウム,摂理などという団体名はどこかに隠されている。こんな罠が大学のキャンパスのなかにいっぱいあることを新入生たちはよく自覚しておく必要がある。rnrn今日,某大学の学生の相談等を担当するセクションの方と大学におけるカルト対策の必要性について懇談した。カルトに関する情報提供や啓蒙活動の必要性は大学としても感じながらも,信教の自由を犯すことになるのではないかというリベラリズムが尊重される大学では,今まで積極的には踏み込まれてこなかった。しかし,カルトと学生の関わりが,現に学業に大きな障害となっていることから考えれば無策ではありえず,大学で学ぶ環境を整える意味からもカルトに対する啓蒙活動をきちんとしていかなければならないという問題意識を持たれていた。最近の大学における統一協会の活動の実情などをお話させていただいた。新聞報道などで大学が学内でのカルトの動きを初めて知るということのないようにアンテナを張っておきたいという趣旨で今日の懇談の機会が持たれた。新入生にとって大学が充実した青春の場となるように私も支援したいと思っている。

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