「えっあの人が」の事件示談

2007年1月26日

逮捕されて2勾留目(10日間の勾留が更新されてもう10日間の勾留)となっている「えっあの人がまた」の事件について昨日示談が成立した。被害者の対応は従前の被疑者との人間関係があり、比較的対応がよかったが、借金を抱えての示談金つくりに奥さんは大変である。示談金捻出も相当負担になったものと思う。示談ができたことを被疑者に接見して伝えた。苦労している奥さんの姿をみているだけに厳しく事態を説明し、猛省を促した。私と同い年であるが、アクリル遮蔽板を隔てた被疑者と弁護人という関係での話であっていささか生意気なことを言ってしまったかしれないが、目に涙をうっすらと浮かべていたのをみることができた。きっと素直に聞いてもらえたのではないかと思う。rnrnそして、きょうこの示談ができたことを検察官に報告に行き、正式裁判によらないで罰金で済ませてもらうように要請にでかけた。同種前科があることから罰金で済ませられるとは確約はいただけなかったが、うまくいくのではないかと期待している。この検察官は私の高校の後輩にあたることがわかり、事件を離れて雑談を交わして帰った。不思議なもので、同窓であることを知るだけでなんだか親しみをもって話ができることができる。一緒に同行した司法修習生に話したのだが、法曹三者が司法修習という同じ体験をするということが互いの仕事のうえでの信頼感をもたらしている。しかし、この司法修習が希薄化してくるとこれが失われしまうことになりかねない。よりよい司法をつくろうという共同の意識をもって、法曹三者が互いにその立場を理解し信頼しながら、職務を遂行していくということが困難となってくるだろう。指導する弁護士会も負担は大きいがこれ以上省力化することがあってはならない。、

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