「スピリチュアル」のはやり

今日は全国霊感商法被害対策弁連の弁護団会議が、東京であった。統一協会問題に関わっている全国の弁護士、宗教者、学者らの会議である。統一協会ばかりではなく、カルト問題に関して重要な情報交換、勉強する場である。統一協会との多くの事件は、示談で解決してきていたが、ここにきて裁判となっていく例も多くなりつつある。青春を返せ裁判で１０年以上も岡山で裁判をやり、勝訴判決を得ることができたが、その裁判の大変さを考えるとあまり訴訟にしたくないというのは本音であった。しかし、やはりきちんと法的責任を認めさせるということも必要なのではないかと思うようようになった。弁護団が関与してまた新しい本の出版計画が進められている。この弁護団がいつまでも続く現状は好ましくはないが、人の心を食い物にしていくカルトの被害が続く限り、カルトと戦う画期的な集団としてきちんと成果をあげて残り続けなければならない。３月、５月とこれからも会議、集会が予定されている。rnrn最近、細木数子とか江原なにがしとかがひんぱんにテレビにでて、霊界の存在や影響などについてもっともらしく話をするテレビ番組が高視聴率をあげているようである。こんな番組をみて人は生き返るものであると簡単に信じてしまう若者が増えているとのことだ。「おれは生まれ変わって、必ず家族に会いに来る」といってリセット感覚で自殺した中学生の事件も昨年１２月に発生している。統一協会やオウムなどのカルトはこわいし、近寄らないという若者たちがこのスピリチュアルにははまってしまっているのである。修行を必要とするわけではない。世界平和のためとか、人類の幸せのためとか言っているわけでもない。単に自分かわいさの自分の殻に閉じこもったままの思考である。一人ではまることができる世界である。若者の深く人生を考える思考を止めてしまっていると思える。そして、そのような背景が、こんどはカルトに陥る土壌を形成してきているといえる。最近のテレビのこの種番組の多さは異常である。このような番組のありかたについてはマスコミはもっと考えるべきではないかと思う。

This entry was posted on 2007年1月20日 at 10:58 PM and is filed under 日記. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.