就寝前の数ページ

2007年1月18日

毎日忙しい忙しいと言っていては、心がすさんでくる。しかし、今日も目一杯の一日であった。母親、兄弟間の遺産分割事件の打ち合わせ、会社と代表者家族3人の破産審尋事件、西大寺警察署での接見、債務整理相談2件の相談・受任、消費者生活センター経由の先物取引被害相談、建築請負工事代金請求に関する回答の処理、遺産分割に関する交渉事件に関する相手方弁護士からの思わぬ主張への対応、欠陥住宅問題に関する準備書面の作成などなどが一日の仕事であった。先日のクレサラ相談を契機として受任した事件は、70才近くになり、心臓の手術をしていて身障者となっていて、生活苦から夫に内緒で消費者ローンに手を出してしまっていたが、そのことを夫が知り、離婚となって突然一人で生活しなければならなくなった人の債務整理を引き受けた。気の重い事件である。この国は本来福祉の力で援助しなければならない人の生活を高利の消費者金融に任せてきていたのだ。しゃべるのもしんどそうに話す依頼者の不安のことを考えると私もどうしようもない無力感を覚える。精神的にはこうした事件がもっとも疲れる事件である、あさって提出期限の準備書面の目途がついたのはほっとしたできごとである。rnrn寝付きの極めていいわたしは寝る前に数パージの本を読む。先日までケストナー作「エーミールと探偵たち」を読んでいた。妻は子どもの頃読んでいたようだ。ケストナーは先日旅行したドレスデン出身の作家であり、この本はベルリンが舞台となっていることから親しみを感じていた。小学生高学年向けぐらいの本だから読んでいてほんのりと暖かさを感じる。子どもの低い目線の描写が心を落ち着かせてくれる。戦前のベルリンだからウンターリンデン通りからティアガルテンなどその後に間に壁ができていたところも子どもたちが自転車で自由に動き回っているのどかな光景があった。昼間の緊張感を解いてくれる時間である。これを読み終えて今はギリシャ神話に移った。中世のヨーロッパ絵画にはギリシャ神話を題材としたものが数多くある。ギリシャ神話についてもう少し知識があれば絵画を見るときにもう少し楽しみがふえるのでは無いかと思い読むことにしたのだが、カタカナの名前が次々と出て来て、眠るにはちょうどいいが理解するには私には複雑すぎるように思える。

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